拡大床を用いた小児矯正☆
2022/12/27
こんにちは✨
しろくま矯正歯科名東クリニックです🌈
本日はⅠ期治療とも言われている拡大床用いた小児矯正についてご説明いたします。
当院でのⅠ期治療の時期は、前歯4本が生えそろってから、
3番目の歯(犬歯)が生え揃うまでを対象としています。
では、いつ頃始めたら良いのでしょうか❓
お子さまの成長の速度により多少前後しますが、
おおよそ7歳頃から12歳ごろまでがⅠ期治療の範囲です。
(歯の生えるスピードは矯正ではコントロールできないので、±1~2年変わることもあります)
お子さまのおおよその歯の生え変わるタイミングと
治療時期や治療内容についてざっとまとめたものです👇
Ⅰ期治療では主に、拡大床(かくだいしょう)という取り外し式の装置を使用します。
多くの子様が、顎の幅に対して歯が大きいといったスペース不足が問題となっているため
拡大床を用いて顎の幅を拡げて、歯を並べるスペースを作ります。
この顎の幅を拡げる治療は、成長期のお子さましかできません。
完全に永久歯列になってしまうと、うまく拡がらず、安定性もよくありません。
子どもの時期にこの装置をしっかりと使用し、顎の幅がうまく拡がれば
歯を抜かずに歯並びをキレイにすることも可能です。
この装置は顎の横幅を拡げるだけでなく、
ねじれている歯や、ガタガタしている歯を押すこともできます。
拡大床はこのような取り外し式の装置です👇
上の装置は口蓋(うわあご)にぴったりとフィットして安定しやすいようになっていて
下の装置は、舌がある分コンパクトな作りになっています。
装置の真ん中にあるネジを回すと装置が少し広がり、歯の横幅が広がります。
歯の横幅が広がることにより、スペースができるので歯並びがキレイになります。
実際に装着をすると、前歯に1本ワイヤーが見えてしまいますが
取り外し式の装置なので、発表や写真撮影などの際は装置を外すことが出来ます☺
装置の基本的な説明をしますね🍀
🌟使用時間について
使用時間は1日14時間(就寝中+日中)を目標にして下さい♪
12時間を切ってしまうと、装置がうまく拡がらずに痛みが出てしまう場合もあります。
多くのお子さまは、給食までの時間まで使用して
学校から帰りおやつを食べて歯磨きをしてから再度使用する方が多いです✨
学校にも装着をすることにより、装着時間を長く確保できます。
🌟飲食物について
食事をする際は必ず装置を外してから召し上がってください。
装置を付けたまま食事をすると、かなり食べづらいですし、
装置が油などで汚れてしまうので、装置は外してから食事を楽しんでください。
食事の後はできれば歯磨きをしてから再装着していただきたいですが、
歯磨きが難しい場合は、水で強めにうがいをしてから装置を付けてください。
また、飲み物はお水であれば装置をつけたまま飲むことが出来ます。
砂糖の入った飲み物は、お口と装置の間に砂糖入りの飲み物が溜まることにより
口腔内が虫歯菌が生息しやすい環境になり続けてしまいます。
そのため、砂糖入り飲料を飲んだ後は、必ずうがいをしてから装置を付けてください。
また、お砂糖が入っていないお茶やブラックコーヒーなどについては
虫歯の問題はありませんが、装置や歯が着色し続けてしまう恐れがあるため
装置を外してから飲んでいただくことをオススメしております。
お茶なども飲んだ後お水でうがいをしていただくと、着色予防になります。
🌟保管方法について
食事の際や、習い事の際に外した装置を、ティッシュペーパーなどにくるんで置いておくと
ゴミと間違われて自分で捨ててしまったり、捨てられてしまう可能性があります。
そのため使用していない時間は必ずケースに入れて保管をお願いします。
ケースにいれることにより紛失防止や、破損防止につながります。
ケースに入れずにポケットや給食袋にいれておくと、踏んでしまったり
ぶつけてしまい装置が壊れることがあります。
紛失や破損などのトラブルが年間数件起きてしまいます。
このようなトラブルで装置を再制作する場合、材料代(3万円程)がかかります。
🌟拡大について
装置についているネジを回すことで、装置が拡がり
それにより顎の骨の成長を促進させます。
このネジ回しはご家庭で保護者の方に指定された頻度で行っていただきます。
お子さま本人がネジ回しをしたい場合は、
どれだけネジを回したのかわからなくなってしまう恐れがあるため、
必ず保護者の方の付き添いのもとネジをお願いします。
🌟痛みについて
こちらの装置は基本的には痛みが出ない装置になりますが、
使用時間が14時間を切っている状態でネジ回しをすると、
キツい感じや痛みを感じることがあります。
しっかりと使用時間がとれていれば、痛みを感じることはありません。
また、生えかわりの際にグラグラの乳歯が装置に当たったり、
生えてきた永久歯が装置に当たって痛みが出る場合がありますが、
その際は装置を削ったりすることにより、すぐに対処ができます。
🌟来院頻度について
初期の不具合やちゃんと使えているか確認の為、
装置をセットした1か月後に一度来ていただきますが、
それ以降は2~3か月に一度の来院頻度になります。
顎の幅が十分に確保できて、歯の生えるのを待つ状態になった場合は
半年~1年の来院になることもあります。
✨✨3番目の歯(犬歯)が生えた後の治療の流れ✨✨
当院での治療では、拡大床を用いて顎の幅を拡げた後に
3番目の歯(犬歯)が完全に生えて、
すこしねじれやがたつきが残ってしまった場合は、追加料金なしで
前歯6本にブラケットをつけて、仕上げ治療を行えます(来院時毎調整料はかかります)
(自然に歯がキレイに生え変わったり、
仕上げ治療を必要と感じない場合は、仕上げ治療無しで
矯正治療を終える方もいらっしゃいます。)
ブラケットが付いている場合は、月に1度の来院頻度になります。
おおよその方が仕上げのみなので、半年ほどでブラケット治療を終えることが多いです。
✨✨保定装置について✨✨
ブラケットにて治療を終えたら、そこで矯正が終了するわけではありません。
矯正治療はどんな方法で歯並びをキレイにしても必ず「保定期間」という期間が必要になります。
矯正治療後は歯を支えている骨が不安定なため、保定装置という
キレイな位置をキープする装置を使用する必要があります。
保定装置には拡大床のようなプレート型の装置や
歯の裏側に直接貼り付けるタイプなど、様々なものがありますが、
大体の方は透明な目立ちにくいマウスピース型の装置を使用することが多いです。
ブラケットを外した後、半年間は拡大床と同じ使用時間である
14時間をしようしていただきます。
それ以降は寝る時のみの使用になります。
しっかりと安定させるために保定装置は3年~5年使用して頂きます。
保定装置を用いた保定期間中は、特に問題が起こらなければ来院は不要です。
少し長くなってしまいましたが、Ⅰ期治療と呼ばれる
小児矯正の流れのご紹介でした🎵
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